ブログ

子供の頃憧れた相手のエース

野球少年の夢は大きな場外ホームランかバットに擦りもしない豪速球、昔はプロ野球選手を夢見る子供がたくさんいました。
 
昭和の時代、ホームランと言えば王選手が代名詞、一本足打法やフラミンゴ打法と言われたそのフォームを真似たことの無い野球少年はおそらくひとりもいなかったでしょう。
 
今の若い世代にはおそらく通じない話でしょうが、当時を知る人にとってはやはりホームランイコール王貞治なのです。
 
その後もたくさんのホームランアーチストが続々登場しますが、多くの外国人バッターとともに語り継がれるのはやはり松井秀喜さんや落合博満さんといった日本人スラッガーです。
 
子供達の野球、けしてみんながみんな打てるわけじゃありません。
 
でもきっと大きなホームランを打つ姿を想像しながら野球をやっていたの違いない、そんな気がします。
 
 
 
投手ならスピードボール、とにかく速いのは何よりの自慢です。
 
野球少年だった私自身、相手チームにいた豪速球投手との試合をよく憶えています。
 
その後県大会で優勝することになるライバルチームのエース、初めて練習試合で対戦した時にまるで別次元のような感覚でした。
 
試合が始まって誰もファールすら打てない、とにかくバットに当らないのです。
 
何とそのまま打者一巡、9人連続三振でした。
 
そして4回もまた三者三振、これで12個、もう誰も当るようなきがしません。
 
5回が来ました。
 
4番バッターが初めてバットに当てました。
 
弱い打球でしたがエースの頭上を超えてに二遊間のど真ん中へ。
 
そのままセンター前にフラっと落ちます。
 
チーム初ヒット、沈黙を破ったのは何を隠そう4番だった私のヒットでした。
 
結局その日私だけが2安打、相手が強過ぎました。
 
 
 
それから数ヶ月後県大会で再度対戦でした。
 
速球に対応できるように練習した私達をあざ笑うかのように彼はさらにスピードアップ、結果は私のヒット一本だけで完封負け、予想通りに彼らのチームが優勝まで勝ち続けたのです。
 
今思えば野球少年時代のいい思い出ですが、それを思い出したのはある動画でした。
 
先日観たのは現役当時の江川卓投手、オールスター戦の8人連続三振のシーンでした。
 
まるで私達の子供の頃の野球を再現しているかのような三振劇でした。
続きを読む